光電式スポット型感知器はどのくらいの煙濃度で作動しますか?

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  • 公開日時 : 2015/08/06 09:00
  • 更新日時 : 2016/04/14 15:30
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光電式スポット型感知器はどのくらいの煙濃度で作動しますか?

光電式スポット型感知器には感度が1種、2種、3種とありますが、それぞれ具体的にどのくらいの煙濃度で作動するのでしょうか?

 <代表機種>
  [SLV型]、[SLY型]、[SLW型]、[SKA型]、[SLQ型]
  [MAG-SLAA型]、[MAI-SLAA型]
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回答

光電式スポット型感知器は消防法の規定に基づく技術基準「火災報知設備の感知器及び発信機に係わる技術上の規格を定める省令」により、感度が定められております。
 
実際に火災が発生した場合を想定した、下記のような作動試験(作動することを確認する試験)及び、不作動試験(作動しないことを確認する試験)の両試験規格を満足した感度となっています。

<作動試験>
1m当たりの減光率(公称作動濃度×1.5)%の濃度の煙を含む風速20㎝~40㎝/secの気流に投入したとき、30秒以内に作動すること。

<不作動試験>
1m当たりの減光率(公称作動濃度×0.5)の濃度の煙を含む風速20㎝~40㎝/secの気流に投入したとき、5分間以内に作動しないこと。

※公称作動濃度
  1種: 減光率5%
  2種: 減光率10%
  3種: 減光率15%

光電式スポット型感知器は、1種、2種、及び3種に分かれており、1種が最も感度が鋭く(主に天井が高い場所などに使用される)、3種が最も感度が鈍い(主に防排煙設備の連動用として使用される)ものとなっています。2種は一般的に使用されるものであり、煙式の住宅用火災警報器も2種感度相当になっております。
 
減光率とは、煙の濃度を数値化したものであり、その煙により単位距離あたりの光が減る割合を表します。例えば、1m当たりの減光率が10%の場合、1m離れた場所にある光がその煙により10%減光する煙の濃度を表します。
 

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