• No : 537
  • 公開日時 : 2015/08/13 11:36
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夏場の暑い時期に「感知器故障」の障害が発生します。

夏場の暑い時期に感知器周囲の温度が60℃~70℃程度の高温になった際、光電アナログ式スポット型感知器[ALK型]の「感知器故障」障害が発生し、感知器周囲の温度が常温に戻った際、「感知器故障」障害が復旧するという症状が何度か繰り返し発生しました。
 
異常な温度にならないよう設置現場の環境を改善し、それ以降、「感知器故障」障害が発生しないようになりましたが、この感知器は故障してしまったのでしょうか?
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回答

光電アナログ式スポット型感知器は、平常時アナログ出力(煙が無い時の煙濃度を示すもの)の値が異常となり、感知器の感度異常となる恐れがある場合に「感知器故障」障害を表示します。
 
当該感知器における使用温度範囲は、-10℃~50℃となっております。感知器周囲の温度が使用温度範囲を超えると、感知器内部の電子部品の温度特性により、平常時アナログ出力の値が正常な範囲を外れ、一時的に「感知器故障」障害が発生する場合があります。
 
高温になった時に一時的に「感知器故障」障害が発生し、その後、温度が使用温度範囲内になった時に「感知器故障」障害が復旧したのであれば故障しておりませんが、このような環境にて継続して使用された場合は、故障に至ったり、製品寿命が低下する恐れがあります。
 
特に、直射日光が当たる場合は急激に温度が上昇し、故障や製品寿命の低下に繋がりますので、移設や遮光対策を実施してください。